平成11年度技術交流会開催案内
技術交流会を下記要領にて開催いたしますので、ここにご案内申し上げます。
つきましては、各研究所、施設より多数の技官皆様のご出席をお願いいたします。
技術部技術交流会担当係:
福地@物構研中間子
三科@物構研放射光
記
日 時 : 平成12年5月24日(水)13時20分〜16時40分
場 所 : KEK3号館1F会議室
(以下、敬称略)
− プログラム(各々、発表20分、Q&A10分、計30分) −
− 開会 − 13時20分〜
− 部長挨拶 −
【技術発表−1】 13時30分〜15時00分
座長)藤森寛@物構研中性子
1) ATF Qマグネット用ムーバの改造
佐藤伸彦@共通工作センター
2) KEK-B電磁石冷却水システムの建設及びその調整
大澤康伸@加速器KEKB
3) KEKブースター電磁石電源老朽化
染谷宏彦@加速器PS
− 休憩 − 15時00分〜15時10分
【技術発表−2】 15時10分〜16時40分
座長)多田野幹人@物構研放射光
4) PC/LinuxによるVMEbus DAQシステムの現状
仲吉一男@素核研オンライン
5) シリコンの接合
内田佳伯@物構研放射光
6) Webカメラを利用した監視システム
小菅隆@物構研放射光
− 閉会 −
【技術交流会’99発表予定内容一覧】
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1)題名: ATF Qマグネット用ムーバの改造
2)発表者氏名: 佐藤伸彦
所属: 技術部工作課
連絡先(電話#): 5471,4180
E_mail add.: nobu@mail.kek.jp
3)論文概要:
平成8年度にATF直線部のQマグネット単体を位置決め調整するため、偏芯軸を用いた
ムーバを開発した(平成8年度名大技術研究会報告)。平成11年夏にラインの一部変
更が有り、それに伴いムーバを2台追加製作する依頼があった。製作依頼にはより使
いやすくするような改造を行うことが盛込まれており、今回の製作では、偏芯軸で
等量移動を可能にするよう新たに考えた「差動偏芯軸機構」を有するムーバを開発
したのでこれを報告する。
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1)題名:KEK-B電磁石冷却水システムの建設及びその調整
2)発表者氏名:大澤康伸
共同発表者:菅原龍平(KEK)、酒井正士(日立テクノサービス)
所属:加速器研究施設(KEKB)
連絡先(電話#):4154(PHS)
E_mail add.: yasunobu.ohsawa@kek.jp
3)論文概要:
全周約3kmの電子・陽電子衝突型加速器を使った、トリスタン実験が1995年末に終
了した。このトンネルを使い、設計から始めて約5年をかけて、KEK-B(電子陽電子2
リング衝突型加速器)を1998年11月末に完成させた。
電子リング(HER )は、時計回りで、8GeV運転し、陽電子リング(LER)は、反時計
回りで、3.5GeVで運転し、筑波実験室に設置されたBelle測定器内で衝突をする。これ
は、B中間子の崩壊過程におけるCP非保存を測定するための国際的素粒子実験である。
今回は、そのKEK-Bリングに使用されている、水冷式電磁石約1600台の冷却水システム
の製作及び調整と、その後のトラブル及び流量変化について報告する。
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1)題名:KEKブースター電磁石電源老朽化
2)発表者氏名:染谷宏彦
所属:加速器研究施設(PS)
連絡先(電話#):5266
E_mail add.: someya@mail.kek.jp
3)論文概要:
今まで高エネルギー加速器研究機構のブースタ電磁石電源は、500MeVシンクロ
トロン電磁石励磁用電源として28年間、実験や研究を支える縁の下の力持ちとして活
躍してきた。その実験研究の分野は、素粒子、核物理、物性や、医学利用等と広範囲
である。これからもこれらの実験を支えるためには、電源機器として安定で良好な状
態を保つことが必要である。そのため日々の保守が大切な作業であることはもちろん
だが、創設以来28年間使用された装置が過去においてどの様な故障に陥ったかを知る
ことも大切である。そこで今までの故障や修理、事故防止のための事前対策などの記
録をまとめ、今後の保守の方向を示し以下の様にまとめた。
1、更新推奨時期
2、今後の問題点
3、故障修理及び事前対策の例
4、 故障や再調整の原因
5、重点的故障予防対策
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1)題名: PC/Linux による VMEbus DAQ システムの現状
2)発表者氏名:仲吉一男
所属:素核研オンライン
連絡先(電話#):4765
E_mail add.: kazuo.nakayoshi@kek.jp
3)論文概要:
素核研オンライングループでは、PC/Linux による VMEbus DAQ
システムの開発を行なっている。今回の発表では、PCI-VME I/F
によるシステムと VME CPU ボードによるシステムの2つを紹介
する。PCI-VME I/F によるシステムは、PCI slot のある
PC と VME クレート間に各々アダプターを入れ、両者をケーブル
で接続して使用する。その VMEbus へのアクセス性能は、PIO で
約 2MB/s(D32)、DMA で約 20MB/s(D32 BLT)であった。また、VME
CPU ボードの性能は、PIO で 4-6MB/s、DMA で約 30MB/s(D64)である。
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1)題名: シリコンの接合
2)発表者氏名: 内田 佳伯
所属: 物構研
連絡先(電話#):5592
E_mail add.: yoshinori.uchida@kek.jp
3)論文概要:
放射光のビームラインでは、必要とするエネルギーの光を取り出すには
結晶としてシリコンが用いられる。放射光のパワーが強力なため結晶を
冷却しており、結晶にはそのため冷却用のフィンが切ってある。
構造上、冷却水を切ったブロックと冷却水を導くブロック(共にシリコン)
を分けざるを得ないため、ブロックどうしの接合が必要となっている。
本交流会では、どのような貼り合わせの技術があるのかの紹介と
私が考えている貼り合わせの方法を紹介していく。
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1)題名:Webカメラを利用した監視システム
2)発表者氏名:小菅隆
所属:PF
連絡先(電話#):4358
E_mail add.: takashi.kosuge@kek.jp
3)論文概要:
ネットワークの技術が進むにつれ、最近ではネットワークに直接接続可能な
カメラが各社から発売されている。これらのWebカメラはWWWブラウザを通じで
設定が行えるなど、設置や取り扱いが非常に容易である。
我々は今回このWebカメラを利用した簡単な監視プログラムを作成した。
また、現在テスト的に、実際の画像を技術部ホームページ上で公開している。
本技術交流会では技術部ホームページの紹介も交えながら、今回作成した
プログラムの詳細について報告する。
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