Internship リモート

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加速器を支える3GHz電波技術
~クライストロン、加速管を中心に~

 はじめに、KEKつくばキャンパス電子陽電子入射器(電子陽電子LINAC) の概要を紹介します。続いて、周波数3GHzの電波(マイクロ波)の技術としてクライストロン(真空管タイプの増幅器)、加速空洞、クライストロン用パルス電源、ならびに陽電子加速の技術としてフラックスコンセントレータ(FC)およびFC用パルス電源をそれぞれ紹介します。 また、加速器研究施設に今年4月入所した技術職員に仕事紹介や自身の経験などを話してもらいます。
 本コースでは、Googleマップのストリートビュー機能を使ってバーチャル見学を体験していただきます。そして、表計算ソフトウェアExcelの関数機能とグラフ表示機能を使ってクライストロン(真空管タイプの増幅器)が高周波を増幅する原理を実習し考察します。

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ナゼ放射線管理が必要なのか?
~加速器と切っても切れない放射線~

 加速器とは広義の意味では電子や陽子などの荷電粒子を電場や磁場を用いて加速させるものですが、法令の定める加速器は、運転に伴って発生する放射線の強さが定義の条件にあるため、定義された放射線量未満の物は加速器として扱われません。つまり、加速器として運用されるマシンは全て運転中一定以上の放射線を発生させるため、加速器とはすなわち放射線管理を必要とする機器と言う事になります。また、高エネルギー・高出力の加速器では、運転に伴って加速器自身や周辺機器が放射能を持ってしまうという放射化と言う物理現象が起きるため、運転後にも放射線管理が必要となります。
 加速器を動かしていく上での放射線管理の実態を知ると共に、なぜ放射線管理が必要か、加速器施設での作業に伴う作業被曝をどのように軽減するかなどを考察します。

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素核研の仕事体験リモート編
~素核研技術職員職場紹介~

 素粒子原子核研究所では、物質を構成する素粒子や原子核、それらに働く力の性質を明らかにすることで、私たちを取り巻く宇宙を支配している法則の解明など「根源的な謎」に挑む研究所です。
 そこでは新しい技術を導入した実験手法やそれに伴う観測装置の開発が不可欠です。実験装置を完成させるために技術職員は自身の技術やアイデアを駆使してプロジェクトを支えています。
 素核研の技術職員はクライオジェニックグループ・メカニカルエンジニアリンググループ・一次陽子ビームライングループ・エレクトロニクスシステムグループなどに配属されています。本コースでは、これら4グループの職場や業務について、オンラインで可能な限りご紹介します。