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人事公募 准教授【物構研20-4】

量子ビーム連携研究センターでは、表面構造、内部構造、不均一構造の3つの分析手法群において、共同利用研究者を異なる量子ビームを複合的に利用した研究(マルチプローブ利用研究)へと誘導・支援する「発掘型共同利用」を推進している。また、所内スタッフが中心となってイノベーションに貢献できる量子ビーム連携研究課題を設定し、産学官連携・国際連携によって課題解決する「テーマ設定型共同研究」を展開している。

本公募の准教授は、「発掘型共同利用」の推進を主たる業務とし、各量子ビームの利用研究の中から、複数の量子ビームを利用することで、さらなる発展が見込まれるものを取り上げ、マルチプローブ利用の初心者を含む共同利用研究者に対して、それぞれの量子ビームに適した試料作製から実験・解析まで、一貫して支援を行うことによってマルチプローブ利用研究を促進する。また、「テーマ設定型共同研究」におけるプロジェクトを立ち上げ、所内のスタッフや国内外の研究者と連携してマルチプローブ利用研究を推進するとともに、試料環境の共通化など、マルチプローブ利用研究のために必要な量子ビーム利用技術の開発研究を行う。

これらの業務(特に発掘型共同利用)を遂行するために、本公募の准教授には、上記の3つの分析手法群のいずれかにおけるマルチプローブ利用に関する高度な専門知識とともに、自身の専門分野にとらわれずにマルチプローブ利用研究を発掘して適切に助言を行う高いコンサルティング能力と意欲が求められる。また、マルチプローブ利用の初心者の実験を支援するために、フォトンファクトリーおよびJ-PARC 物質・生命科学実験施設(MLF)における様々な利用制度を十分に把握し、自在に使いこなすことが望まれる。