ミュオン科学研究系活動報告2018(11-12月)

2018年 12月

◤ J-PARC MUSE施設整備状況

 2018 年夏期長期シャットダウン期間中に真空内の回転シャフトと回転導入機をつなぐカップリングが破損していることを発見した。トリチウムによる汚染が高まっているため、慎重な対策のもと破損したカップリングを、強度の高いカップリングに交換してビーム運転を再開した。しかし、使用中の回転標的一号機には同型のカップリングをもう一か所使用しており、容易には交換することが出来ない。さらに適切なカップリングを採用した予備機である回転標的二号機に交換するのは長期シャットダウン中には困難であった。そのためカップリングが破損した場合の影響の評価、カップリング破損の検出手法の構築、破損した場合に外部への影響を及ぼさないようにする設備の準備を行い、安全確認検討会を経た後に、回転標的一号機での運転を再開している。設備等は順調に稼働中であり、現在のところ回転標的も問題なく回転できている。


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  破損したカップリング [拡大図(356KB)

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    500kW 回転停止時の解析結果 [拡大図(160KB)

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放出されたガスの外部への影響を防止するバッファタンク [拡大図(545KB)

 

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