2019年 11月 5日
【 MLF MUSE Dライン:D2 エリア実験用分電盤移設 】
D ラインD2 エリアでは、エリア内で使用する電力のための実験分電盤がエリア上流側に設置されていた(図1左)。しかし、上流側に実験装置を設置するケースが多くみられ、実験装置を効率的に配置できない、或いは分電盤へのアクセスが設置された実験装置によりやや妨げられる状況が生じていた。このため、分電盤を下流側へ移設する作業を行った(図1右)。この移設により、エリア上流側の領域をより効率的に使用することが可能となり、また緊急時の分電盤へのアクセスが容易となった。
【 ミュオンHライン屋外受変電ヤード工事 】
現在建設中のミュオンH ラインは高統計を要する基礎物理実験や透過型ミュオン顕微鏡などの実験が計画されている大強度ミュオンビームラインである。ビームラインに必要とされる電力は約5 MWに達し、MLF 既存の受電設備では賄えないため、MLF 第一実験ホール搬入口のそばに屋外受変電ヤードを建設中である。
夏季シャットダウン期間中にMLF 第一実験ホール内に実験盤を設置し、屋外受変電ヤードから実験盤までのケーブル通線作業を行った(図2)。気密は健全に保たれている。年明けから屋外受変電ヤードの残工事を行い、送電試験等の各種試験を予定している。