ミュオン科学研究系活動報告2022(1月)

2022年 1月 13日

◤ J-PARC MUSE施設整備状況

Hライン

 ミュオンHラインは高統計を要する基礎物理実験や透過型ミュオン顕微鏡などの実験が計画されている大強度汎用ミュオンビームラインである。山崎氏、河村氏が中心に建設が進められてきた。 2012 年度に先頭部の電磁石設置、 2016 年度に MLF 第 1 実験ホール内の遮蔽設置、 2017 2019 年度にかけて Hライン用の屋外受変電設備の建設を行った。
 2020年度には Hライン第1分岐(H1エリア)までの電磁石およびビームダクトのインストールを完了し、安全インターロックシステムの整備を行った。
さらに2021年度に全ての電磁石の電力・制御ケ ーブル配線および冷却水配管工事を行い、現地にて電磁石通電試験を行った。この通電試験において先頭部のミュオン・パイオン捕獲ソレノイド(HS1電磁石)用電源の力率が低いという不具合が判明し、定格通電を行うには電源の改修が必要である。しかし、現状でも表面ミュオンに対してはほぼ 100 %の捕集効率がある(より高運動量のミュオンビームを出す場合に定格通電が必要となる)というシミュレーション結果が得られているため、 2022年 1月のビーム再開から夏季シャットダウンまでは電源 の 改 修は行わずビームコミッショニングを進める予定 である 。


image

図1:Hライン用冷却水配管工事の様子。 [拡大図(635KB)

 

 

≪このページのTOPへ