ミュオン科学研究系活動報告2022(11月)

2022年 11月 14日

◤ 会議報告

第7回文理融合シンポジウムを開催(2022年11月2日~3日)

 J-PARCのMLFで発生する世界最高強度の負ミュオンビームは文化財の分析にも活用されている。このような人文科学系の文化財科学研究者と自然科学系の量子ビーム研究者による文理融合研究をさらに推進するため、高エネルギー加速器研究機構物質構造研究所では毎年「文理融合シンポジウム」を開催している。2019年度より開催されている本シンポジウム「量子ビームで歴史を探る-加速器が紡ぐ文理融合の地平-」は、今回第7回として高エネルギー加速器研究機構つくばキャンパスの小林ホールで開催された。また11月3日には、最近の成果を一般の方にわかりやすく解説するZOOMウェビナー形式の「一般講演会」も開催された。
 本シンポジウムでは、量子ビームを専門とする研究者に加え、非破壊分析に興味を持つ大学や博物館などから考古学や文化財科学研究者や一般の方々も参加し、参加者数は約70名、口頭発表は23件であった。また、一般講演会においては、物構研・小杉信博所長による「非破壊分析とは?」、大阪大学・髙橋京子招へい教授による「医療文化財の最前線:「緒方洪庵の薬箱」が語る世界」、大阪大学・寺田健太郎教授による「ミュオン非破壊分析で明らかになった小惑星リュウグウの成分」の3講演が行われ、オンラインにおいて約160名の一般の方々が参加した。


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図1:文理融合シンポジウム集合写真、一般講演会講師の先生方を中心に。

 

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