ミュオン科学研究系活動報告2022(12月)

2022年 12月 12日

◤ J-PARC MUSE施設整備状況

ミュオンHライン第二分岐(H2エリア)の建設

 ミュオンHラインは高統計を要する基礎物理実験(ミュオニウム超微細構造の精密測定MuSEUM、ミュオン-電子転換過程探索DeeMe)や透過型ミュオン顕微鏡などの実験が計画されている大強度ミュオンビームラインである。2022年1月から第1分岐(H1エリア)が稼働を開始した。
 Hライン第二分岐(H2エリア)は現在建設中であり、ミュオンg-2/EDM実験や透過型ミュオン顕微鏡など、高輝度ミュオンビームを必要とする研究のために超低速ミュオンの生成・再加速を行うための実験エリアである。2022年度には実験エリア用のコンクリート遮蔽体を製作し、夏季シャットダウン中にエリアの組み立てを行った(図1)。2022年度内にインターロックシステムの整備を完了する予定である。


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図1:H2エリアコンクリート遮蔽(下流側からの写真)。

 

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