2023年 9月 11日
J-PARC MLF ミュオン生成回転標的
ミュオン生成回転標的は消耗品であるが、これまで予備機が存在せず、トラブル時に利用運転の長期休止の恐れがあった。そこで2020年度から予備機の整備を進めており、2021年度には遮蔽付き真空保管容器、2022年度末には予備機の回転ロッド部分の製作が完成した。2023年度9月現在では、回転ロッドを取り付ける遮蔽付き上下スライドテーブルであるプラグシールドの製作を行っており、年度末に納品予定である。プラグシールドと回転ロッドを組み合わせれば予備機本体は完成する。また、夏期メンテナンス期間後には輸送用キャスクを用いた交換コミッショニングを行う予定である。このために、新しいキャスク設置治具の製作やキャスクメンテナンスの準備を進めている。