2024年 12月 09日
第9回文理融合シンポジウム 量子ビームで歴史を探るー加速器が紡ぐ文理融合の地平―(11月1~2日)
KEKの物質構造研究所(物構研)では、J-PARCのMLF(MUSE)で発生する世界最高強度の負ミュオンビームの優位性を活かし、人文科学資料の研究にも活用できる新たな非破壊研究手法を開発しています。そこで、量子ビームを利用する文化財研究者による文理融合研究の可能性を探るため、2019年度から毎年、物構研主催の文理融合シンポジウムを開催しており、今年は11月1日〜2日に秋葉原コンベンションホールで開催され、参加者は74名でした。1日と2日午前中のシンポジウムでは漆産地、陶器、日本刀、出土ガラス資料など文化財の調査分析手法のほか、水中考古学、考古天文学といった多岐にわたる12 件の口頭発表がありました。2日午後は対面とオンラインのハイブリッドで一般講演会が開催され、3件の講演がありました。一般講演会では会場、Zoom 合わせて約220名の参加があり、一般参加者からも質問が寄せられ、盛会のうちに幕を閉じました。