2026年 9月 18日
ミュオンHラインの最近の進展
7ミュオンHライン第2分岐(H2エリア)において、ミュオン加速装置の建設が進められている。これはJ-PARC ミュオンg-2/EDM 実験、透過型ミュオン顕微鏡、K Program「⼩型で⼈⼯的に⾼強度のミュオンを⽣成するコア技術の開発」に係るものであり、H2 エリアではミュオニウムのレーザーイオン化によって⽣成した超低速ミュオン(25 meV)を静電場で引き出し、RFQ線形加速器で0.3 MeVまで、さらにIH-DTL線形加速器で4 MeVまで加速することにより、従来にない低エミッタンスミュオンビームを⽣成することを⽬指している。
2025年12⽉にH2エリアにおいては初の超低速ミュオン⽣成を達成し、その後2026年6⽉にはRFQ線形加速器による0.3 MeVまでの加速に成功した。図1が現在のH2エリア内の写真であり、図2に0.3 MeV加速の信号を⽰す。今後はレーザー強度の増強等による超低速ミュオン収量の改善を進め、2027年度にはIH-DTL線形加速器による4 MeV加速の達成を⽬指している。
プレスリリース
名古屋城⾦鯱の⻩⾦の輝きの秘密に迫る〜鱗の表⾯ほど⾦が多いことを、J-PARCの負ミュオンで⾮破壊で確認〜
物構研で推進する⽂理融合研究の⽬覚ましい成果のひとつとして、名古屋城⾦鯱の鱗に関する研究調査の結果が J. Phys. Soc. Jpn. に掲載され、また本研究に関する記者会⾒を名古屋城調査研究センターらと共同で8⽉27⽇におこなった。いくつかの新聞あるいはWEBニュースの記事として取り上げられ、またTVのニュースでも紹介され、⼀般市⺠からの関⼼の⾼さをうかがわせるものであった。出版された論⽂は同誌のEditorʼs choiceに選出され、またHot Topics欄の記事として⽇本物理学会誌にも概要が掲載される予定である。
https://www.kek.jp/ja/press/202608241030