高エネルギー加速器研究機構 素粒子原子核研究所(KEK素核研)は、理論及び実験の両側面から、宇宙を構成している素粒子・原子核・宇宙論を研究を進めています。そうした研究を通じて仏国の画家、ポール・ゴーギャンも彼の絵画で提起した、人類の3つの究極の謎に挑んでいます。
国内の主な研究拠点はつくばキャンパス、東海キャンパス、和光原子科学センターの3つのキャンパスです。
国外では欧州原子核研究機構(CERN)、スイスのポールシェラー研究所(PSI)、カナダのTRIUMF 研究所といった海外の研究機関やチリのアタカマ高地などの研究サイトで、世界中の研究者と協力しながら研究活動に取り組んでいます。
素粒子論、原子核理論、宇宙物理学理論を網羅した世界屈指の理論センターを設置しています。
B中間子研究のためのBelle II実験施設では、SuperKEKB加速器を使って宇宙初期の様子を再現し、これまでにない大量のデータを高い精度で測定することで、新しい物理法則の発見を目指しています。
大強度陽子加速器J-PARCを利用した実験施設が多数あります。
ニュートリノ研究のためのT2K実験施設や多彩なハドロンビームを使って原子核内部の構造やK中間子の崩壊過程を調べるハドロン実験施設、ミュー粒子を使った精密測定などを行う物質・生命科学実験施設などがあります。
2015年度に理化学研究所内に発足した同センターでは、中性子が過剰な重い短寿命核(自然界に存在する原子核より多くの中性子を持ち、短時間で自然に崩壊し別の原子核に変わる原子核)の性質を調べることで、宇宙初期の元素合成の仕組みの解明を目指しています。
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