新しい年度に入り、素粒子原子核研究所(素核研)でも新しい体制が本格的に始動し始めました。
今年度から、新しく「測定器開発センター」を創設しました。初代センター長は、花垣副所長が兼務しています。この新センターでは、テストビームラインの共同利用と、測定器開発室から受け継いだ開発プラットホームによる開発を実施し、さらに昨年度KEKに新しく設置されたWPI量子場計測システム国際研究拠点QUPとの連携のもと、新世代の検出器の開発をコミュニティと共に進めていきます。
研究所の運営にあたっては、研究所内の各グループ間、そしてコミュニティー全体との連携と協力を強化するべく、エネルギーフロンティアグループ、ハドロングループを創設しました。それぞれ、人類未到の高エネルギー領域での物理の開拓、新発見に向けて創意工夫を凝らした固定標的実験群の推進をミッションにしています。大学とのクロスアポイントメントも増やし、相互乗り入れで研究協力を推進していきます。
昨年度から掲げている素核研の研究活動の三つの柱を、今年度も継続して推進します。
● 現行実験群から成果を創出する。
● 新しい研究提案を奨励し将来計画を策定する。
● 社会と成果を共有する。
共同利用者と国民に「あってよかった」と思ってもらえる研究所を目指して精進したいと思います。
今後とも、皆様のご支援とご指導を賜りたく、お願い申し上げます。
令和4年5月吉日
素粒子原子核研究所 所長
齊藤 直人
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