2022年9月の活動報告 : クライオジェニックスグループ
2022年9月27日
クライオジェ二ックスグループが2022年9月の活動報告を行いました。J-PARC では共通基盤施設低温センター所属のメンバーと合同で低温セクションを構成し、超伝導電磁石を始め、J-PARCで稼働する低温装置の開発・建設・運転を担っています。
低温セクションでは現在、COMET実験向けにJ-PARCハドロン南棟に設置される超伝導磁石システムの開発を進めています。
ミュオンを生成する捕獲部と輸送部最上流側の超伝導磁石は、2020年度から継続して請負工場において製作中で、コールドマス(超伝導コイルとその構造体)の仕上げ作業(励磁用超伝導バス配線・接続、冷却用伝熱回路の構築、センサーの取り付けなど)を進めています。一方、輸送ソレノイド湾曲部は一応冷凍機や励磁電源とともにシステムとして仕上がったので、2022 年 GW 明けより 7 月末まで冷却励磁試運転を実施しました。 6月8日に超伝導状態まで冷却されました。冷凍機の余力はこの時点で100Wあり、今後捕獲ソレノイド追加されても冷却できる目処が立ちました。その後、励磁やクエンチに対応した冷却運転方法も試運転を通じて改善を進め、ほぼ確立できました。冷却系は現在、県の高圧ガス保安法完成検査受験準備を進めています。
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