LHC加速器に陽子ビーム再び
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、LHC加速器が運転を再開しました。 LHC加速器はスイス・ジュネーブ郊外の欧州原子核研究機関(CERN)にある世界で最も強力な陽子陽子衝突型加速器(陽子と陽子を正面衝突させるタイプの加速器)です。 この加速器を使ったLHC実験は2009年に開始され、2013年2月からはRun2に向けた改修のためその運転は一時停止していました。 2012年夏にはLHC実験グループの中のATLASおよびCMS研究グループが、素粒子の質量の起源と深い関係のある「ヒッグス粒子」を発見しました。
現地時間の午前10時41分、2年間にもわたる並々ならぬ調整と整備、そして数ヶ月間の運転再開へ向けた準備の末、周長27kmの世界で最も強力な円形加速器に陽子ビームが戻ってきました。 午後12時27分には、最初のビームとは反対方向に2番目のビームが入射され、2つのビームは450GeVのエネルギーで加速器内を周回し続けました。
LHC加速器グループは今後数日間をかけてあらゆるシステムの検査を行い、ビームのエネルギーをどんどんと上げ、LHC実験Run2を開始します。 Run2では夏までに重心エネルギー13TeVでの陽子陽子衝突が予定されています。 これはRun1のビームエネルギーの約2倍です。 前代未聞の高エネルギー領域で「標準理論を超えた新物理」の探索を目指します。
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