核種
原子核の種類を表す用語で、同じ元素内の同位体を区別するため、元素記号と原子核の質量数(左肩の数字)を明記して以下のように表す。
例えば、1H、2H, 7Li, 8Liなど。
短寿命核種
寿命の短い放射性核種で、ここでは秒以下から数時間の寿命の核種を指す。8Liはベータ(β−)崩壊した後、2個のアルファ粒子に核壊変する。
東海研タンデム加速器
原研東海研にある世界最大級の静電加速器。イオン源から一価の負イオンを正に帯電した高電圧ターミナルに向けて加速し、高電圧ターミナルに設置した荷電変換装置でイオンの電子をはぎ取り、多価の正イオンにする。高電圧ターミナル内に設置した電磁石でイオンの方向を180度変えて、もと来た方向に再加速することで高エネルギー加速を可能にしている。多種類の加速イオンが得られること、加速イオンのエネルギー精度が高いことなどが特徴である。
超イオン伝導体
固体では通常、イオンや原子が骨格を形成し、電気伝導は通常、電子や正孔が担っている。固体中のイオンが骨格の原子などに比べて高速に動く(水溶液中のイオンに匹敵する様な速さ。例えば1ミクロン/秒)物質を超イオン伝導体と呼ぶ。燃料電池やセンサー、光デバイスなどに利用されている。
金属間化合物
金属元素から構成される化合物。LiGaでの元素間の結合は金属結合だけはではなく、共有結合とイオン結合が混在している。この意味で金属とは呼ばれない。概して、機能性を持つ材料が多い。
リチウムイオン電池電極材
リチウム電池では充電時には正極からリチウムイオンが抜かれ、負極ではリチウムイオンが吸蔵される。放電時には逆に負極から正極へリチウムイオンが移動する反応が起こる。電極材料はリチウムイオンを吸蔵、放出する機能を有する必要があり、この吸蔵、放出機能の速度が充放電特性等の電池特性に大きな影響を与える。
原子空孔
結晶はさまざまな構造を持っており、通常その格子点には原子が配置されている。原子空孔とはその格子点にあるべき原子が空位となっているものを指す。
秩序−無秩序転移
原子、分子、スピンなどが規則的である相(秩序相)と不規則である相(無秩序相)との間で起こる物質構造の転移のこと。今の場合は、原子空孔の秩序相と無秩序相の間の転移である。低温で出現する規則相ではリチウムの拡散が遅くなる。
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