昨年12月7日と8日の二日間、KEKの富士実験室近くの茅(かや)が八郷町茅葺屋根保存会のメンバーによって刈り取られました。同会メンバーで筑波大学芸術学系の安藤邦広教授が「KEKの敷地内に良質の茅が群生している」と聞き、保存会がKEKに茅刈りを打診したことがきっかけとなりました。 刈り取られた茅は、八郷町の農業坂入和夫さん方の茅葺屋根の補修などに用いられ、4月27日、戸塚機構長が坂入さん方など三軒の茅葺農家を訪問しました。 戸塚機構長は「(KEKは)基礎研究の牙城だが、伝統文化の保存にも貢献できたかな。今後ともぜひ協力していきたい。」と語りました。