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last update:07/12/27
BESS-Polar実験:南極での気球・超伝導スペクトロメータの打ち上げに成功
BESS-Polar実験グループは、12月23日、南極の米国マクマード基地近郊のウイリアムズフィールドから、大型気球による宇宙線観測器(超伝導スペクトロメータ)の打ち上げに成功しました。
今回の打ち上げは、太陽活動極小期における宇宙線反陽子流束の精密観測を目指したものです。同実験では、2004年の第1回BESS-Polar実験およびそれまでのBESS実験での観測との比較により、宇宙起源反陽子の存在の可能性について、実験的に検証を試みます。
観測器は、打ち上げ後、約5時間で南極周回飛翔高度110−120KFt(35〜37km)に達し、安定な飛翔を続けています。また、観測器は上空でのチューニングを経て、24日午後には、ほぼ定常的な観測に達しました。同実験グループは、今回の南極周回気球飛翔で、20日間の宇宙線観測を目指しています。
この実験は、NASAおよびISAS/JAXA間で締結された協力協定に基づき、KEK、東京大学、神戸大学、JAXA、NASA-GSFC、University of Maryland、University of Denverが参加する国際共同実験として進められています。
今回の実験は、科学研究費基盤研究S(日本)、東大ビッグバンセンター(日本)、NASA(米)の支援を受け実施されています。また、大型気球の打ち上げは、NASAコロンビア科学気球施設(NASA-CSBF)により実施され、NSF-米国南極プログラムによってサポートされています。
関連サイト:
BESSのwebページ
http://bess.kek.jp/index-j.htm
南極周回の状況:NASA/CSBFのwebページ
(スクリーン右下の『Payload Tracking {BESS}』をクリックするとBSSの現在位置、軌跡等が得られます。)
http://www.csbf.nasa.gov/map/balloon1/balloon1.htm
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