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last update:08/08/22  
山本明教授が米国電気電子学会(IEEE)応用超伝導貢献賞を受賞
 
 
本機構の山本明(やまもとあきら)教授が、8月18日からシカゴで開催された2008応用超伝導会議(ASC 2008)で、永年の応用超伝導分野での功績に対して表彰され、同日会議の冒頭で授与式が行われました。

山本教授は、高エネルギー加速器、素粒子物理ならびに宇宙粒子物理実験分野での超伝導電磁石の応用における中核的な推進者として、これまでに様々な先進技術開発、国際協力プロジェクトを推進して来られました。日本における超伝導低温技術応用の黎明期に、超伝導ビームライン、TOPAZ実験等の粒子検出器用超伝導ソレノイドマグネットの開発に中心的役割を果たされました。また、超伝導ソレノイドマグネットを物質的に極限まで薄肉化し(粒子透過性を高め)た、高性能な粒子検出器システムの開発を主導し、科学観測気球による、宇宙線観測実験(BESS)で、国際的な研究成果を引き出されました。ここで開発された先進技術は、LHC計画ATLAS実験の超伝導ソレノイドの開発に発展しました。また、加速器用の超伝導マグネットの開発においては、CERN、Fermilab等との国際協力によってLHC加速器ビーム衝突点用超伝導四重極マグネット等の開発・建設に貢献されています。また、若手研究者の養成にも大変熱心に取り組み、開発研究・実験グループからは、次々と優秀な研究者が育っています。

今回のIEEE応用超伝導貢献賞(IEEE Award for Continuing and Significant Contributions in the Field of Applied Superconductivity)の受賞は、LHC等の高エネルギー加速器、様々な素粒子物理、宇宙粒子物理実験分野における応用超伝導技術開発への貢献と、高強度アルミ安定化ニオブチタンの超伝導磁石技術等の先進的開発の開発推進におけるリーダーシップへの功績に対するものです。
 
 
関連サイト: IEEE Awards
http://www.ascinc.org/r/index.php/t/ieee_awards/
 
 
略  歴: 1972年 自由学園最高学部(第一部)物理学科 卒業
  1972年 高エネルギー物理学研究所(現高エネルギー加速器研究機構) 文部技官
  1977年 同 助手
  1988年 同 助教授
  1996年 同 教授
  2003年 高エネルギー加速器研究機構 低温工学センター長
  2004年 同 共通基盤研究施設超伝導低温工学センター長

 

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