(1) |
基礎から応用までの共同研究・教育 |
1) |
基礎物理学
B-Factory での素粒子実験などを通じた基礎物理学分野の研究・教育の実施 |
2) |
物質・材料科学
J-PARC計画における中性子散乱装置の導入に関する協力と共同利用による物質・材料科学の進展
・複合高分子の界面制御とダイナミクスと光学・医用材料などへの応用
・ イオン液体など液体表面/界面科学の解明 |
3) |
加速器科学
加速器科学総合支援事業「大学等連携支援事業」などを活用した、加速器科学の進展
・小型シンクロトロン光施設計画の推進と材料科学への展開および産業応用
・基礎理論に基づく次世代加速器開発研究と物質科学、医療への応用 |
(2) |
人材育成、人材交流のための連携
・上記共同研究を通じた学生・若手人材の育成
・実績を持つ人材交流の更なる推進
・名古屋大学大学院学生のKEKへの受け入れ、指導
・両機関の有する実験システムなど施設の相互利用
・一定期間双方の機関に滞在できるような人材交流制度の検討 |
(3) |
地域社会との連携
名古屋大学では、「名古屋大学学術憲章」に基づくミッションとして「世界の産業に貢献する」「地域の発展に貢献する」ことなどを掲げ、産学官連携を大学の社会的責任の一つとしてとらえています。2002年5月に「産学官連携推進本部」を設置したのを皮切りに、担当副総長をおくなど産学官の連携体制を強化してまいりました。
上記の愛知県を中心とする「知の拠点計画」では、産学官連携の形態で小型シンクロトロン光施設設置の計画が進みつつあります。そこでは、新放射光源を活用した産業応用も重要な柱の一つになっております。今回の協定締結により名古屋大学とKEKが共同で研究を進める際に、中部地域の産業界との連携を図り、地域産業の発展により一層貢献できるよう協力します。 |