J-PARC
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J-PARCに「高分解能チョッパー分光器」の真空槽を搬入
 
 
8月5日(水)、大強度陽子加速器施設J-PARCの物質・生命科学実験施設MLFに設置された中性子ビームラインBL12に、実験装置の基盤となる大型真空槽が搬入されました。
 
大きさおよそ9m×5m×4m、重量40tを超える大型真空槽は、KEKと東京大学が共同で建設している中性子ビームラインで使用されます。製作現場(日立造船株式会社)の大阪堺工場より専用船にて海上輸送され、8月4日に常陸那珂港にて荷揚げされました。その後5日未明に特殊トレーラーにて、港湾道路から仮設輸送道路を通りJ-PARCのMLFに搬入されました。
 
今後この大型真空槽に加え、実験に必要なエネルギーの中性子だけを取り出すための高速回転フェルミチョッパーや試料によって散乱された中性子を検出する検出器を取り付け、"高分解能チョッパー分光器"を完成させます。この分光器は、固体を構成する原子・分子、またそれらのスピンの運動を解析する実験に利用されます。稼働後は、世界最高分解能の実現を目指し、調整が進められる予定です。
 
 
関連サイト: 物質・生命科学実験施設 MLFのwebページ
中性子科学研究施設 KENSのwebページ
 
 
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大強度陽子加速器施設J-PARCの物質・生命科学実験施設MLFでの搬入の様子
 
 
 
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