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last update:09/03/25  
新しい共通情報システムが本格稼動開始
 
 
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新しい共通情報システムの披露式の様子
KEKでは新しい共通情報システムが3月に本格稼動を始めました。これにより、KEKの中心的な研究システムとしてさまざまな研究分野の大容量データを高速で解析できるようになります。このシステムはJ-PARCで新たに始まる実験の膨大なデータ解析などにも対応する予定です。加えてメール、Webシステムといった国内外の研究者を支援する情報インフラも大幅に刷新し、強化されました。

高エネルギー物理学の分野では、各国ごとの保持が難しい巨大な装置を必要とするため、実験装置建設やそこからの大容量データの解析などについて国際協力のもとに取り組むことが不可欠です。このような世界規模のデータ解析環境を構築するための有望なIT技術としてデータ・グリッドが注目されています。これは離れた場所にある複数のデータをどこからでも共有可能にする技術で、今回稼動した共通情報システムは、大規模データ・グリッドを活用した先進的な事例となります。

この共通情報システムの稼動においては、国立情報学研究所が中心となって推進している広域分散型の最先端研究教育用大規模計算環境(サイエンスグリッド)を実現することを目的として開発されているNAREGIや、CERN(欧州原子核研究機構)が中心となって整備しているグリッド環境の基礎技術であるEGEE(Enabling Grid foe E-scienceE)gLiteと米国エネルギー省の研究所とIBMとで共同開発された階層型ストレージ管理ソフトウェアであるHPSS(High Performance Storage System)を連携させたペタバイトという大容量のデータとその解析を円滑に行える環境などが整備されました。

 
 
  関連サイト: EGEE Portal: Enabling Grids for E-sciencEのwebページ
http://www.eu-egee.org/
国立情報学研究所グリッド研究開発推進拠点
http://www.naregi.org/
日本IBM3月19日付プレスリリース
http://www-06.ibm.com/jp/press/2009/03/1901.html
 
 

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