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last update:09/06/04  
総研大夏期実習を開催
 
 
6月1日から3日にかけて、KEKに設置されている総合研究大学院大学高エネルギー加速器科学研究科の夏期実習が開催され、全国の大学などから研究者を目指す57人が参加しました。
 
初日となる1日午前は、放射線安全講習が行われました。放射線管理区域内にある会場での実習を希望した受講者達は、安全に実習を行うためこの講習の受講が必要となります。試験合格後、放射線業務従事者として認められて晴れて実習参加ができるとあって、どの参加者も真剣な面持ちでした。午後からは実習参加者全員が一同に会し、これから始まる実習について注意事項などの説明を受けた後、KEKの研究施設の見学を行いました。実習の指導者を含む先輩研究者らが実際にに日々携わっている装置や施設を初めて目にする受講生も多く、これからの実習の舞台を熱心に見学していました。
 
2日目からは素粒子原子核・物質構造科学・加速器科学の3分野22テーマに分かれての実習が始まりました。受講者はそれぞれの希望に沿ったテーマにおいて、実際に装置を製作し、それを用いた測定を行ったり、測定結果の評価方法を学ぶなど、実践的な講義を受けました。少数人数で研究者から実際の研究現場で実践的レクチャーを受けられるとあって、どの実習会場でも活き活きとした表情であふれていました。実習を受けた学生さんは、「先生がとても親切に教えてくれよく分かった」「高分解能電子顕微鏡やカーボンナノチューブなど、初めて見たり触ったりするものがあって、大変面白かった」と、熱気冷めやらぬ様子でした。
 
最終日となる3日の午後には、各実習会場に散らばっていた受講者全員が再び集まり、『小林・益川理論とBファクトリー』と題した講義を受講しました。講義の最初には理論を提唱した小林誠・KEK特別栄誉教授も同席し、KEKの加速器と自身の理論との関連などについて語りました。実習の全日程が終了すると、ほっとした空気と達成感に満ちた表情が会場にひろがりました。会場に残って仲良くなった受講者同士、連絡先を交換したり、実習の感想などについて語りあう様子が見られました。
 
 
  関連リンク: 総研大高エネルギー加速器科学研究科のwebページ
http://www.kek.jp/sokendai/
 
 
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「半導体センサーの基礎」実習の様子
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実習テーマ「理論物理への招待」では、第一線で活躍する研究者が理論研究の最先端について講義した
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KEKの加速器と自身が提唱した「小林・益川理論」との関連などについて語る小林誠特別栄誉教授
 
 

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