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第10回ATF2プロジェクトミーティング、KEKで開催

2010年7月8日

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ATF2プロジェクトミーティング参加者

2010年6月30日(水)から7月2日(金)の3日間にわたり、KEKで「第10回ATF2プロジェクトミーティング」が開催されました。本ミーティングには、欧州、アジア、米国の各国から、ビデオ会議システムでの参加者を含め51名の研究者が参加しました。

ATF(先端加速器試験施設)は、国際リニアコライダー(ILC)計画をはじめとする将来の衝突型加速器に必要とされる「ビーム計測技術」と「ビーム制御技術」の開発研究を行う加速器。昨年1月には新しいビームライン「ATF2」の運転も始まり国際協力で運用が行われています。

衝突型加速器では、粒子と粒子の衝突頻度を高くするためにビームサイズを小さくすることが必要です。ATF2で実現しようとしているのはナノメートル(nm=100万分の1mm)領域の極小ビームです。今回は、5月中旬にATF2で300nmを達成した後、初めての会議であり、その実験結果報告を始めとするATFとATF2での実験の進捗状況報告や将来計画についての議論が行われました。ATF2では、今年中の垂直方向37nmの達成を目標にR&Dが進められる予定です。