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last update:10/01/15  
アジア連携加速器科学ワークショップ、北京で開催
 
 
12月22〜23日、「アジア連携加速器科学ワークショップ(JAAWS:the Joint Asian Accelerator Workshop)が、北京の中国科学院高能物理研究所(IHEP)で開催されました。このワークショップは、加速器科学の今後の展開と応用において、アジアとしての連携を図ることを目的としたもので、今回が初めての開催。加速器計画に対する社会的な認知を深めていくためには、加速器科学がもたらす直接的な成果も最大限社会へ還元していくべきである、という共通認識が開催の背景となっています。
 
加速器技術は基礎科学分野のみならず、放射光・中性子による物質・生命研究や、医療・産業応用に至る広範な分野での活用が進んでいますが、その将来的な発展に、世界の三極の一つとして、アジア諸国の連携は欠かすことができません。今回のワークショップは、インド、韓国、中国、日本、ロシアの5カ国から、主要研究所の所長と、各国を代表する加速器科学の専門家が一堂に会し、連携研究の可能性について検討しました。
 
今回議論されたのは、先端的加速器技術の開発研究、放射光など光・X線利用のための開発研究、中性子などハドロンビームを利用するための開発研究、医療・産業利用のための開発研究、放射線測定器システムの開発研究など5つの分野。アジア各国における加速器科学の展開、とりわけさまざまな量子ビームの応用に向けた開発研究のめざましい進展を互いに確認するとともに、それぞれの得意分野を組み合わせることで、「経済と同様に、アジア地域の加速器科学とその応用分野の飛躍的な発展が期待できる」との認識が共有されました。
 
今後は、持ち帰った情報を各国で検討を加え、5つの分野でそれぞれに会合を持って具体的な連携テーマが設定されます。第二回JAAWS(2010年中に開催予定/開催地未定)では、連携プロジェクト提案の総合報告を行うとともに、より深く議論を積み重ねていく予定です。
 
 
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