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last update:10/04/09  
第1回MLFシンポジウムを開催しました
 
 
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集合写真
3月29、30、31日、大強度陽子加速器施設(J-PARC)のいばらき量子ビーム研究センターにて第1回MLFシンポジウムが開催されました。J-PARCとKEK物質構造科学研究所(物構研)の主催によるもので、毎年1回開催される予定です。
※ MLFは物質・生命科学実験施設の略称です。
 
初日は永宮正治センター長(J-PARC)、下村理所長(物構研)の挨拶に始まり、高谷浩樹室長(文科省 量子放射線研究室)から来賓挨拶をいただきました。
 
2件の特別講演では"ありふれたものから新材料をつくる"ことに挑戦し、鉄から超伝導体などを実現した材料開発のお話と、中性子とX線を相補的に使ってタンパク質の立体構造を解析し、創薬など"見る"から"創る"医学のお話を、研究の醍醐味を交えながら聞くことができました。その後、施設側からJ-PARC創設の経緯説明や、中性子とミュオンの実験装置の現状と今後に計画についての説明がありました。
 
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会場の様子
2日目は材料科学・固体物理、生命科学、先端計測、産業利用の分野に分けたセッションが行われました。水素に敏感な中性子の性質を生かした水や生体分子の観察、物質の元素組成などを非破壊で調べられる負ミュオンの特性を生かした遺跡史料の調査など、幅広い分野での成果が報告されました。これらの研究がより発展するように、ユーザーからはJ-PARCの大強度ビームによる計測時間の短縮などの期待が寄せられました。
 
最終日は引き続き、固体物理、地球科学のセッションが行われました。昼食をとりながらの懇談会ではMLFを利用するための環境整備、安定した運転を求めるユーザーから具体的な要望を聞くことができました。その一部はすでに改善されつつあり、最先端の研究施設としてふさわしい実験環境づくりにむけた、よい対話の場となりました。
 
3日間を通して、40件のポスター発表、約200名の参加者がありユーザー・産業界からのニーズと研究者・施設の接点として、今後の活躍を予感させるシンポジウムとなりました。
 
 
関連サイト:  MLFシンポジウムのwebページ
物質・生命科学実験施設MLFのwebページ
 
 

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