2010年9月8日
KEKが、学校では体験しがたい研究の現場を肌で感じとるとともに、ものつくりなどの体験から自然科学への興味をもつきっかけとなることを目的として実施している「高校生等実習受入事業」の一貫として、星美学園中学高等学校、埼玉県立川越高校の生徒たちが相次いでKEKを訪問しました。
8月23日(月)には、星美学園中学高等学校から、中学3年生、高校1年生、2年生の6名がKEKを訪れました。参加した生徒らは、KEKの施設見学や光のスペクトルを測定する装置である「分光器」を製作する実習を行ったほか、素粒子物理学の基礎や研究者を目指すための勉強方法などについて研究者から講義を受けました。
8月24日(火)には埼玉県立川越高等学校の1、2年生37名が訪れました。今回は特別授業として、粒子の飛跡を検出するための測定器である「ワイヤーチェンバー」について、その仕組みを学びました。KEK研究者による簡易版ワイヤーチェンバーの製作を見学した後、簡単な操作により宇宙線の測定を行いました。参加した生徒たちは「宇宙線が具体的な数で表せて面白かった」「勉強していない分野でしたが、よくわかりました」と理解を深めた様子でした。
KEKでは、毎年実習を希望する中学校・高校を募集しており、今年度は12校がKEKを訪問します。なお、平成23年度の募集については1月からご案内を開始する予定です。