2010年7月12日
6月30日(水)、7月1日(木)の2日間、職場体験活動の一環として、つくば市立大穂中学校2年生4名がKEKを訪れました。
4名の中学生は、KEKの施設見学、研究内容についての様々な講義、研究会の見学やKEKの科学者との意見交換といった、ハードなスケジュールを消化。参加した生徒たちは「疲れました。研究内容は、難しくてほとんど理解できませんでした」と苦笑したものの、「学校で、ちょうどフレミングの法則や陰極線などついて習ったばかりだったので、加速器のしくみの話の時にはなるほど、と思いました」と語り、研究所で実際に行われていることと授業で習ったことを関連づけて理解を深めたようです。また「科学者というと、白衣を着て一日中コンピューターに張り付いている印象があったのですが全く違いました。いろいろなタイプの科学者がいることや、研究活動には意外と体力勝負な面もあることなどがわかって驚きました」と感想を述べました。
生徒たちとの意見交換を担当した吉岡正和特任教授は「生徒たちが普段不思議に思っていることをたずねたところ、電気信号が脳内の神経細胞を伝わることによって生じる『感覚』や『意識』の不思議さや、どこまでが科学で、どこからが科学ではないのかといった疑問など、様々な議論を自発的に展開していました。普段から考えることに親しんでいる感じがします。頼もしいです」と述べ、生徒たちの将来に期待を寄せました。