CP不変性の破れの測定
多くの事例につき、このBとの崩壊で発生したすべての粒子を検出して、詳しく調べるのである。
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建設中の測定器で、一つの事例がどのように記録されるかを、コンピュータシミュレーションで描いたのが左図である。Bとの崩壊で発生した多くの粒子が入り組んでいる。このうち、記号のついた粒子軌跡は
という崩壊の結果であり、残りは0からのものである。
ところで、B中間子は非常に多くの状態へ崩壊できるため、代表的な特定の状態が出現するのは10万個に一つ程度に過ぎない。しかも、Bとの崩壊の差を確立するには、数千万の事象を観測しなければならない。このため、加速器にも測定器にも最先端の技術が要求されている。 |
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