第1部 講演
鈴木 厚人(すずき あつと)
高エネルギー加速器研究機構長
新潟県で生まれ、東北大学副学長を経て、現在高エネルギー加速器研究機構長。(理学博士)素粒子物理学・ニュートリノ物理学が専門。カミオカンデ実験、スーパーカミオカンデ実験を経て、液体シンチレータを用いたニュートリノ検出装置(カムランド)を建設し、ニュートリノの振動現象を世界で初めて観測、「消えた太陽ニュートリノの謎」を解決した。また、地球内部から飛来する反ニュートリノの検出にも世界で初めて成功した。高エネルギー加速器研究機構の機構長に就任してからは、日本のみならず世界での物質の根源を探る素粒子研究の推進に邁進している。仁科賞・学士院賞など多数の賞を受賞。
日本の誇る素粒子物理学・ニュートリノ物理学研究の専門家であり、仁科賞や2006年の学士院賞を含む数々の賞を受賞している鈴木厚人高エネルギー加速器研究機構長によるニュートリノについての写真や図を使った分かりやすいお話です。ニュートリノの魔力・魅力にとりつかれた30年を振り返って、「ニュートリノってなに?」、「ニュートリノをさがそう」、「ニュートリノを捕まえよう」、「神岡鉱山でニュートリノを追う:神岡三世代ニュートリノ実験」、「加速器を使ってニュートリノを調べる」から、今後の「これからのニュートリノはここが面白い」まで、ニュートリノの世界をたっぷりと解説します。
第2部 コンサート
中野 翔太(なかの しょうた)
1984年、物理学者の父、ピアノ教師の母のもと、茨城県つくば市に生まれ5歳からピアノを始める。1998年小澤征爾と共演、また同年ワシントンの日本大使公邸における演奏会に出演しスラトキンに絶賛される。1999年からジュリアード音楽院で学び、ピアノをカプリンスキーに、室内楽をパールマンに師事。2000年以降広範な音楽活動を始め、数多くの演奏会でデュトワ、小林研一郎、小澤征爾らの著名指揮者、ロストロポーヴィチら著名演奏家と共演。日本国内のみならずアメリカやフランスでもリサイタル、オーケストラ演奏会、FMなどに出演している。またジャズの松永貴志と即興も交えた演奏を披露するなど更なる進化を遂げている。2009年8月シューマンのピアノ曲集でデビューアルバムをリリース。レコード芸術10月号の特選盤に選ばれる。2005年第15回出光音楽賞受賞。
- ラヴェル
- 亡き王女のためのパヴァーヌ
- シューマン/リスト
- 献呈
- リスト
- 超絶技巧練習曲 No.12 「雪あらし」
- リスト
- 愛の夢 No.3 in A-flat Major
- ショパン
- 練習曲 op. 10-12「革命」
- リスト
- 慰め No.3 in D-flat Major
- ガーシュウィン
- The Man I Love
- ガーシュウィン
- ラプソディー・イン・ブルー