第1部 講演
小林誠(こばやし まこと)
高エネルギー加速器研究機構特別栄誉教授
KEK素粒子原子核研究所所長、KEK理事を経て、現在、日本学術振興会学術システム研究センター所長、KEK特別栄誉教授、学士院会員。粒子と反粒子の振る舞いの違い(CP対称性の破れ)についての理論(小林・益川理論1973年)が有名で、この研究によって益川教授と一緒に2008年ノーベル物理学賞を受賞。その他文化勲章、日本学士院賞など受賞。
徳宿克夫(とくしゅく かつお)
高エネルギー加速器研究機構教授
ヒッグス粒子探索の先頭に立つアトラス実験(スイス、ジュネーブにある欧州原子核研究機構CERNの世界共同実験の一つ)グループの日本共同代表者。 KEK素粒子原子核研究所教授。今年7月4日にアトラス実験グループはCMSグループと共同でヒッグス粒子と思われる新粒子の発見を報じ、世界中で大きな話題となった。
万物の質量の起源であると言われているヒッグス粒子は、現在の素粒子物理学で素粒子の相互作用に対する深い洞察から生まれました。その理論的背景を小林先生が解説します。続いてスイスにある国際研究所CERNで、このヒッグス粒子探索実験で重要な役割をはたしている徳宿先生が、その実験の成果についてお話しします。
第2部 コンサート
コ―・ガブリエル・カメダ(ヴァイオリン)
12歳で音楽大学に入学し13歳でヴァイオリニストとしてデビュー。ヘンリク・シェリング国際ヴァイオリン・コンクールで優勝をはじめ、ドイツ国内でも国際的にも数多くの賞を得、世界的に活動している。「癒しの音楽」というドイツや日本の病院でのボランティア活動はTVドキュメンタリー番組になった。デトモルト国立音楽大学ヴァイオリン教授。
アレクサンダー・ヒュルスホフ(チェロ)
世界的に知られたチェリスト。ソリストとしても室内楽奏者としても国際的に知られている。クロスターカンプ室内楽祭の発起人であり芸術監督。ラインランド・ファルツ州そして南西ドイツ放送局の財団の芸術担当長。エッセン市のフォルクヴァンク音楽大学教授。
- イーゴリ・ストラヴィンスキー
(ハイフェッツ編) - イタリア組曲 ヴァイオリンとチェロ
- ゾルターン・コダーイ
- ヴァイオリンとチェロのための二重奏 作品7
- マーク・オコナー
- アパラチア・ワルツ
- ジョン・ウィリアムズ
- チェロのための3つの小品 ピッキン
- ボフスラフ・マルティヌー
- ヴァイオリンとチェロの二重奏曲
- ヘンデル=ハルヴォルセン
- パッサカリア 等