第38回 KEKコンサート

日向野菜生 & ズザナ・ビシュチャコバー デュオリサイタル
- スロヴァキアの想い出、チェコでの生活 -

2011年11月25日(金)18時

高エネルギー加速器研究機構 研究本館 小林ホール 入場無料

(座席には限りがありますので、入場者多数の際の座席確保は先着順となります



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♪  プログラム ♪

ソプラノとピアノのための和歌
イルヤ・ゼルイェンカ作曲

ピアノソング 世界初演
ロぺテル・グラハム作曲

愛のうぐいす  (モラヴィア民謡集より)
レオシュ・ヤナーチェク編曲

歌曲集「ジプシー旋律」全7曲
アントニーン・ドヴォジャーク作曲


ピアノのための「悲しげに歌う小鳥」
ユライ・ハトリーク作曲

ほか

- そのほか、チェコ、スロヴァキアとモラビア音楽についてのお話 など-




◆ 出演者紹介 ◆

日向野菜生(ソプラノ)

千葉県出身。聖徳学園大学短期大学部声楽科、同専攻科卒業、同大学研究生過程終了。宮本正、小林久美、大蔵坦子、H.シュトルフォヴァー、Z.リボロヴァー、P.ミクラーシに師事。林康子、P.ドヴォルスキー、S.コプチャーク、G.ベニャチコヴァーの講習会にて直接指導を受けた。スロヴァキア共和国給費留学生として1990年から5年間ブラチスラヴァ芸術大学で声楽の研鑽を積み、卒業演奏としてドヴォジャーク作曲の歌劇「ルサルカ」主役をスロヴァキア国立歌劇場管弦楽団と演じた。同大学にてさらに研究員試験合格、研究テーマ「シェーンベルクの声楽作品解釈上の問題点について」に基づき、芸術博士号ArtDを教授陣の全員賛成にて獲得。1995年、国立コシツェ歌劇場にてヴェルディ作曲「椿姫」主役でオペラ・デビューを飾った。翌年、国立ジリナ室内管弦楽団とハイドン作曲オラトリオ「四季」ハンナ役を歌って以来、同楽団と現在まで定期的に共演、オランダツアーのソリストに2回抜擢された。同楽団とはこの2011年11月、スロヴァキアの作曲家クラークの「諺交響曲」世界初演にて、ソプラノ・ソロを歌った。1999年からスロヴァキア国立歌劇場と定期的に客演。特にシェーンベルク作曲「期待」スロヴァキア国内初演では、内外批評家らの絶賛を受けた。2004年に同歌劇場と日本ツアーに同行した。室内楽の分野でも同作曲家の「月光のピエロ」、「第二弦楽四重奏曲」ソプラノ・ソロなどの難曲を歌唱した。

コンサート活動優秀者として1998年から2003年までスロヴァキア音楽財団より基金を受けた。1997年から在スロヴァキア日本大使館主催の日本週間にて歌曲リサイタルを定期的に行い、これらは東京、パリ、ブダペスト、プラハでも開催された。プラハ混声合唱団の日本ツアーソリストにも抜擢された。ルドルフィヌム・ドヴォジャーク・ホールにて、ドヴォジャーク作曲「テ・デゥム」ソプラノ・ソロを歌唱した。ヨーロッパ各地の音楽祭に出演し、現代声楽作品のエクスパートとしても注目されている。作曲家たちから作品を献呈され、初演や録音を行っている。テレビ、ラジオ局、音楽出版社のCD製作のための録音、録画も行っている。現在、チェコ国立クロムニェジーシ・コンセルヴァトワール声楽科教授を務める。

URL hhttp://www.naohigano.com/



ズザナ・ビシュチャコヴァー(ピアノ)

中部スロヴァキアのトレンチャンスケー温泉出身。ジリナ・コンセルヴァトワールのピアノ科を卒業、ブラチスラヴァ芸術大学のD.バリンスカー女史門下にてピアノ科を首席で卒業し、同大学院を修了。その後パリのスコーラ・カントルムのE.インドジフ門下にてピアノ演奏技術を磨き、最上証書Diploma Superieur de Pianoを獲得した。多くのマスターコースにも参加し、E.インドジフ、M.ビルソン、S.ペルカロッリ、P.トペルツエル、M.ラプシャンスキーをはじめとするマエストロ・ヴィルトォーゾの講習を直接受けた。大学在学時代からすでに多くのコンクール、特にチェコ国内で多くの賞を受けた。たとえば1996年、全スロヴァキア・コンセルヴァトワール・ピアノコンクールにて一位獲得、1997年ロンドン現代音楽祭にて第二位(第一位相当者なし)、2002年、同音楽祭にてスロヴァキア作品最優秀演奏者賞を受賞。ブルノでのブラス・コンクールや、カルロビ・バリでのドヴォジャーク声楽コンクールにて最優秀ピアノ伴奏者賞を受賞した。ソリストとしては国立コシツェ交響楽団(G.ガーシュウィン作曲:ピアノ協奏曲ヘ長調)、スロヴァキア放送交響楽団(L.グロンドハル作曲:トロンボーンとピアノ協奏曲、S.ライヒ作曲:オーケストラと2台ピアノのための「八線」)などと共演した。特にスロヴァキア放送交響楽団とは定期的に共演、録音を行っている。室内楽の分野では、たとえばG.クルターグ作曲:The Play、O.メシアン作曲:2台ピアノのためのヴィジョン・ド・ラ・アーメン、また同作曲家による、世の終わりのための四重奏曲などの難曲をスロヴァキア初演した。

2005年からソプラノ歌手・日向野菜生と定期的に共演。デュオとして多くの現代声楽音楽作品(シェーンベルク、メシアン、バーンシュタインの歌曲など)の演奏、録音を行った。ブラチスラヴァ芸術大学講師を経て、現在コンセルヴァトワール・ブラチスラヴァ管楽科専属ピアニストを務める。今回は初めての来日となる。




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問合せ先:総務課総務係 tel. 029-864-5114 fax. 029-864-5560