一般公開2023公開施設 >公開施設詳細

公開施設詳細

  • 建物番号・建物名(の後ろ)をクリックすると地図で場所を確認できます。

計算科学センター
Computing Research Center

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N03・計算機北棟 /

KEKで行われている幅広い研究を進めるには、大量のデータ処理やシミュレーションを実行するための大型計算機システムや高速ネットワーク環境が必要です。

計算科学センターでは、運用している大型計算機システムや大容量データを保存するためのテープライブラリー、スーパーコンピューターなどを間近で見ることができます。見学はツアー形式(10:00、11:30、13:30、15:00から、1回40分程度)となりますので、各回ツアー出発時までにお集まりください。

また、計算機やネットワークの運用やセンターで行っている開発研究についてパネルを使って解説しておりますので、是非お立ち寄りください。

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KEKコミュニケーションプラザ
KEK Communication Plaza

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N02・国際交流センター /

素粒子の世界を体験できる「ワンダークォーク」や加速器の動くしくみを体験できる「波型コースター」、「ボールコースター」など、小さなお子さまでも楽しめる装置をたくさん用意しています。宇宙からやってくる自然放射線を観察できる「霧箱」も人気の装置のひとつ。「霧箱」は加速器で起きた現象を調べる「測定器」という実験装置の基となったもので、これまでにノーベル賞を3つ受賞した装置。宇宙の謎を解くヒッグス粒子の発見につながる研究は霧箱から始まりました。

また、三面シアターコーナーでは、三面スクリーンを使った迫力のある研究紹介動画をご覧いただけます。施設見学の前にぜひともご覧ください!

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ERL開発棟
ERL Development Building

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I10・ERL開発棟 A / (一部)

エネルギー回収型線形加速器
cERL(Compact Energy Recovery Linac)

エネルギー回収型線形加速器(ERL)は、大強度かつ高品質の電子ビーム生成を目指した試験加速器です。周回後のビームエネルギーを回収して、次のビームの加速に再利用する、新しい加速方式の試験を行っています。

また超伝導加速器技術の特徴を生かして、自由電子レーザーによる大強度光の発生や大電流電子線照射など、加速器技術の産業応用に向けた研究も行っています。超伝導加速空洞、高輝度電子銃、自由電子レーザー、テラヘルツ光源などを見ることができます。

車いすでは、建物フロア入り口付近と2階会議室に展示されたポスターの見学が可能です。

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教育加速器KETA
KEK Education and Training Accelerator

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I10・ERL開発棟 A

加速器科学や素粒子・原子核物理学の発展には、これらの分野の研究者や研究を支える人たちを長期的に育てていくことが大切です。そのため、KEKには研究に使用する加速器だけでなく、教育のための加速器があります。それが、教育加速器KETA(KEK Education and Training Accelerator、ケータと呼んでください)です。

KETAの建設は加速器研究施設のOBと現役職員が協力して行い、古い装置を再利用するなどさまざまな工夫を重ね、手作り感満載の電子線形加速器として完成しました。2022年9月からビーム運転を開始しており、既に、大学生・高専生・教職員・企業の技術者などを対象として専門人材育成のために使用されています。

KEK一般公開では今年が初お披露目となりますので、ぜひこの教育加速器KETAにもお立ち寄りください。

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空洞製造技術開発施設CFF
Cavity Fabrication Facility(CFF)

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I05・開発共用棟 A

素粒子物理学分野の国際プロジェクトとして、国際リニアコライダー[International Linear Collider(ILC)]の建設が検討されています。直線型加速器で加速した電子と陽電子を衝突させ、ヒッグス粒子をはじめとする素粒子の研究を行う計画です。

ILCでは、世界最高エネルギーまでビームを加速する超伝導加速空洞システムにおいて、9セル超伝導空洞が重要な役割を担います。空洞製造技術開発施設(CFF)では、ニオブ(Nb)製の9セル超伝導空洞の製造工程をご覧いただきます。大型電子ビーム溶接機、プレス機、縦型旋盤、化学研磨設備をクリーン環境下に備えています。空洞の製造手順に沿ってご案内します。

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機械工学センター
Mechanical Engineering Center

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L14・第2工作棟 A /

KEKが実験で使う機械は特殊なものが多く、自分たちで設計・開発を行います。そのための機械工学を専門とする研究者と技術者が集まる支援組織が「機械工学センター」です。

機械工学センターでは、KEKが推進する計画や実験装置開発に対して開発支援及び製造支援を行い、また、基盤技術となる加工・設計・計測・メカトロニクス・材料等の機械工学分野における研究開発を行っています。

機械の開発や製造に使われる工作機械群の見学や、ねじ作り体験もできます。機械工学センターにぜひお越しください。

車いすの方もご覧いただくことが可能です。

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超伝導低温工学センター
Cryogenics Science Center

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L07・第2低温棟 A /

科学を支える最先端超伝導低温工学
Advanced Cryogenic Engineering for Science

加速器科学に欠かせない超伝導磁石の謎に迫ってみましょう。 超伝導ってなんだろう?超伝導磁石の中身はどうなっているのか見ることができます。

超伝導低温工学センターでは、茨城県東海村にある大強度陽子加速器施設J-PARCやヨーロッパにある巨大加速器施設(大型ハドロン衝突型加速器:通称LHC)の加速器に使われている、世界でもトップクラスの超伝導磁石の研究開発を行っています。 磁石断面や模型を通して、超伝導磁石の中身はどうなっているのか、どんなもので作られているのかをご覧いただけます。 また、大人気の「超伝導コースター」で超伝導の不思議を体感できます。

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コッククロフト・ウォルトン型加速器
The Cockcroft-Walton Type Accelerator

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K24・PS加速器準備棟 A

KEKにあるコッククロフト・ウォルトン型加速器は、1972年の初運転から30年以上KEKの先端研究を支えてきました。また2006年に廃止したKEK 12GeV PSの前段加速器として利用されてきました。前段加速器は他の加速器とは違い、電位差のある空間を一回だけ通すことで加速します。

この電位差を作るための高電圧発生装置と負イオンをつくるイオン源、次の加速装置まで送り届けるため負イオンに速度を与える加速管が一つの建物の中に設置してあり、間近に見ることができます。レトロな加速装置をご覧いただきKEKの他の加速器との違いを感じてください。

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超伝導リニアック試験施設棟STF
Superconducting rf Test Facility

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E25・超伝導リニアック試験施設棟 B / (一部)

超伝導リニアック試験施設棟では、超伝導加速器に関連した研究・開発が行われています。地上部にはヘリウム冷凍機設備、高周波設備、空洞試験設備、電解研磨設備、クリーンルーム、クライオモジュール組立設備があります。

トンネルには超伝導線形加速器があり、国際リニアコライダー計画で想定されている運転パラメータでのビーム運転が行われています。

地上部はバリアフリーですが、トンネル内は段差があります。

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筑波実験棟(BelleⅡ)・展示室
KEKB Tsukuba Lab.(Belle II Detector)

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C05・筑波実験棟 C01・KEKB展示室 C /

新しい物理を探せ!Belle II 実験
Search for New Physics at Belle II Experiment

Belle II 実験は、宇宙誕生における反粒子消失の謎にまつわる未知の物理法則の解明を目指して、世界27の国・地域の協力により進められている国際共同実験です。筑波実験棟に建設された高さ約8mのBelle II測定器によりSuperKEKB加速器によるビーム衝突から生み出される大量の粒子を高精度で捉えます。

見学では、実験ホールの中でBelle II測定器を間近で見て、その巨大さを感じることができます。

Belle II測定器では昨年6月から約1年半におよぶ改良・改修作業が進められており、作業のため測定器が開かれています。そのため、今年の一般公開は測定器の内部まで見られる絶好のチャンスとなっています。

車いすの方は途中通路の角が狭くなっているところがあるため見学経路を一周することはできませんが、エレベーターを使用してBelle II測定器が間近に見える場所まで見学していただくことができます。

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SuperKEKB加速器
SuperKEKB Accelerator

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G01・MR・6C搬入棟 F(トンネル入口)、 G07・富士実験棟 D(トンネル出口)/ (一部)

SuperKEKB加速器は、地下11メートルのトンネルに建設された日本最大の円形加速器で、世界最高の衝突性能を実現しています。 周長3キロメートルのSuperKEKB加速器の一部(SuperKEKB加速器入口(G01)から富士実験棟(G07)まで、約200メートル)に入り、実際に使用されている加速器装置を間近で見ることができます。

車いすの方は、SuperKEKB 加速器入口(G01)からエレベーターでトンネルに降り、見学コース途中(3分の1ほど)まで見学いただくことが可能です。お戻りの際は、引き返していただき、G01から出る形となります。

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先端加速器試験棟ATF
Accelerator Test Facility(ATF)

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E29・先端加速器試験棟 E / (一部)

ナノビームの実現
Development of Nanometer-Scale Beams

この試験加速器は、世界中で注目されているもので、1万分の1ミリメートル以下の極小ビームの研究開発を行っています。この先端施設での研究開発には、世界中の大学や研究機関から多くの研究者が参加しています。

この施設では、電子を加速するための線型加速器、高品質な電子ビームを生成するためのダンピングリング、そして極小のビームを研究するための最終収束試験ビームラインが展示されています。

見学ルートには、幅の狭い場所や段差が含まれています。歩行に不安がある方には、足元が平らな場所のみ案内いたしますのでスタッフにお声掛けください。

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フォトンファクトリー 実験ホール
Photon Factory

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H04・PF光源棟 G /

PFだから見えた世界、これから見える未来
The World We Have Seen Through PF, The Future We Will See

フォトンファクトリー(PF)は加速器によって加速させた電子から放射光を発生させる巨大な光の工場です。この放射光を利用して、物質・生命の構造から機能発現のしくみを明らかにする研究を推進しています。

フォトンファクトリー実験ホール内には放射光を使った実験ができるビームラインと呼ばれる装置群が約40あります。現在実験ホール内では、ビームラインの引っ越しや次期放射光源を視野に入れた新しいビームラインの建設をしています。

今年の一般公開では、これまでのPFの歴史・次期放射光源に関する展示や建設中のビームラインを見学することができます。また、実際に使用している装置の目の前で研究者が最新の研究を紹介する講演などを企画しています。放射光と同じく、加速器から作られる中性子やミュオン、低速陽電子などを紹介した展示もあります。

PF実験ホール内で小さなお子様も参加できるクイズラリーを行います。クイズを全問正解するとPFオリジナル缶バッジがもらえます。数に限りはありますが、PFに来ていただいた方にPFビームラインカードを差し上げます。

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構造生物学ビームライン
Exhibitions of the Macromolecular Crystallography Beamline BL-17A

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H04・PF光源棟 G /

みなさんの体の中では、タンパク質と呼ばれる小さな分子がそれぞれ決まった役割で働いています。タンパク質の働きはその形と深く関係しています。タンパク質の形を知ることは、体の仕組みを明らかにしたり薬を開発したりするのにとても役立ちます。

タンパク質はとても小さく顕微鏡などを使って見ることはできませんが、その代わりにタンパク質が規則正しく集まった結晶を使って調べます。構造生物学ビームラインBL-17Aでは、タンパク質の結晶にX線ビームを当て、その写真を撮る装置を見学できます。また、タンパク質の結晶を自動で交換するロボットが実際に動作するところもご覧いただけます。ビームラインの隣では、美しいタンパク質の結晶を実体顕微鏡で観察できるスペースを設けています。

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サイエンスカフェ「ミルクの謎」の展示
Collaborative Exhibitions for Science Cafe "The Mystery of Milk"

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H04・PF光源棟 G /

ここではサイエンスカフェ「モーよく分からない!ミルクの謎」に関連する展示を行います。謎の多い牛乳に関する解説ポスターや、研究で実際に使用されている装置を展示します。

サイエンスカフェの会場にもなりますので、サイエンスカフェ開催時(11:30-12:00, 14:00-14:30)には展示をご覧いただくことができません。

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ビームラインが生まれるところをのぞいてみよう
A Site Tour of New Beamlines BL-11 and BL-12A

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H04・PF光源棟 G /

現在フォトンファクトリーでは、新しいビームラインBL-11とBL-12Aを建設中です。先に建設が進んでいるBL-12Aは、波長に合わせてビームの通るパスが異なるビームラインで、二つのパスが二階建てになった変わった形をしています。完成は今年の冬を予定していますが、夏の間の試作品の姿をご紹介します。

BL-11は、フォトンファクトリーの将来計画のためのさまざまな研究開発を行うビームラインとなる計画です。2種類のビームを同じ場所に当てて実験ができるビームラインを目指していて、その実験を模擬した体験コーナーを準備しています。また、普段は見ることのできない遮蔽壁の窓が開いていますので、ビーム光源をのぞくことができます。

本格的なビームライン建設は2018年以来となり、建設中の姿が見られるめったにない機会ですので、ぜひ遊びにいらしてください。

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フォトンファクトリー加速器
Photon Factory Light Source

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H04・PF光源棟 G

光速に近い速度で飛ぶ電子を曲げることで、「放射光」と呼ばれる光は発生します。フォトンファクトリー加速器は、その「放射光」を発生させるのに特化した加速器で、1周187メートルあります。研究に直接使われるのは「放射光」ですが、そのためにはこの加速器がなければなりません。放射光を使う研究者もふだん見ることができない、まさに縁の下の力持ちです。真空パイプと電磁石が静かに整然と並ぶさまを心ゆくまでご堪能ください。加速器から外側に向かう光取り出し口は光源加速器ならでは。SuperKEKBと両方見比べるのも、またお勧め。

エレベーターを降りて、分厚いコンクリートの扉を抜ければ日常とはかけ離れた異世界が広がる! 強力な永久磁石が整然と連なる高輝度光の発生装置アンジュレータも見所です。楕円形の加速器を1周回ってみたい方はスタッフまでお声がけください。

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電子陽電子入射器
Electron/Positron Injector Linac

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H01・電子陽電子入射器コントロール棟 G / (一部)

全長700メートルの電子陽電子入射器は、5つのリング型加速器へ電子および陽電子ビームを供給するための直線型加速器であり、LINAC(リニアック)とも呼ばれています。リングで行われる実験に必要なビームを供給するという重要な役割を担った、5つのリングの上流にある加速器です。電子ビームは70億電子ボルト、陽電子ビームは40億電子ボルトまで加速します。

入射器は電子および陽電子ビームを1秒間に最大50回生成、加速することができます。入射先のリングを20ミリ秒間隔で切り替えながら1日24時間稼働し、年間約250日運転しています。このように、複雑な運転を実現している制御室、地下5メートルに設置された電磁石や加速管本体、地上部に設置されている大電力高周波発生装置を間近で見学することができます。

車いすの方は地上階ギャラリーをご覧いただくことが可能です。

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放射線科学センター
Radiation Science Center

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M04・放射線管理棟 J / (一部)

身の回りの放射線+化学おもちゃ
Radiation in Our Environment + Chemistry Toys

私たちの身の回りには常に放射線が飛び交っており、これらは自然放射線と呼ばれています。自然放射線の起源には、地球が形成されたときから存在する天然の放射性同位体や、宇宙から降り注ぐ宇宙線、そしてこれらの宇宙線が生成する放射性同位体が含まれます。これらの天然の放射性同位体は、元素の存在比としては非常に低いものの、私たちの生活環境の至る所に存在しています。これら天然の放射性同位元素や自然放射線について、展示と測定から考えてみます。

また、放射線科学センターで毎回開催している体験コーナー「化学おもちゃ」のテーマは光です。

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