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Bファクトリー筑波実験棟(Belle実験)

 
Belle測定器 ■Bファクトリー実験がめざすもの
 
陽子には反陽子、電子には陽電子があるようにあらゆる物質には反物質があります。しかし私たちの宇宙では、物質ばかりが見つかり反物質はほとんど観測されていません。物質と反物質とは均衡がとれていないのです。
 
これは現在の物理学の大きな謎のひとつですが、それを解く鍵のひとつが、「CP対称性の破れ」あるいは「CP非保存」と呼ばれる電荷(charge)・空間(parity)対称性が厳密には成り立たないという現象です。この現象はK中間子ですでに発見されており、理論的には6種類あるクォークの混合で説明できるとされています。その解明にはbクォーク(bottom、あるいはbeauty)を含むB中間子と、反B中間子の性質の差を詳しく調べることが最適であるといわれています。

 
■Belle測定器
 
Bファクトリー実験では、B中間子の崩壊を測定するために、Belle(ベル:「美=beauty」の意のフランス語)と呼ぶ大型検出器が設置されます。崩壊により生成した粒子を逃さずに、運動量やエネルギーを精度良く求め、粒子の種類を正しく識別するために、最新の実験技術を駆使した検出器が使われます。また、膨大なデータ量を処理するために強力なコンピュータが必要となります。
展示室
KEKB展示室  
ハンコ
スタンプラリーのハンコ
 
2010年6月30日、Bファクトリーは運転を停止し、性能向上のための増強を進めています。
 
Bファクトリー実験は、2008年のノーベル物理学賞対象となった小林・益川理論の検証に重要な貢献を果たしました。
 
 
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proffice@kek.jp
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