KEKB加速器 は、電子と陽電子を衝突させ、B中間子・反B中間子の対を生成するための衝突型加速器です。極めて多くのB中間子・反B中間子を生成することを目的として作られています。そのため、Bファクトリー(B-Factory:B工場)とも呼ばれています。1998年に運転を開始して以来、現在も様々な素晴らしい成果を挙げ続けています。
Belle測定器 は、KEKB加速器で電子・陽電子を衝突させて起きるB中間子・反B中間子の素粒子反応を捉えるために、その衝突点に設置された測定器です。
1973年に発表された小林・益川理論では「CP対称性の破れ」はクォークが6種類あれば説明できることを理論的に示されました。クォークはその後20年かかって6種類あることが証明されました。そして、2001年に、Belle実験によって、B中間子と反B中間子のこわれ方の違いを測定し、B中間子での「CP対称性の破れ」が発見されたのです。