|
|
鈴木 厚人 機構長 |
2008.05.14
象の歩みとネズミの歩み
新年度にあたり、ご挨拶申し上げます。
今年はねずみ年であります。ねずみは、ぞうなどと比べると、心臓の鼓動数が非常に大きな生き物で、ときに激しくかつすばしっこく働く者の象徴として考えられることがあります。哺乳類の心臓の鼓動数は、一生を通して一定であるそうです。
私たちの研究活動も、短期的に成果の出る計画ばかりでは、ねずみの寿命のように短い年月で涸渇してしまうでしょう。ねずみのような短期の計画と、ぞうのような長期の計画を、両方に同じウェイトを置きながら、同時並行で進めることが大切です。これは、KEKの将来計画のためのロードマップを作成する上で、原則的な指針です。因みに、昨年は、いのしし年でした。いのししは、猪突猛進の動物と言われています。
KEKの推進力となっている人たちには、3種類のタイプがあると私は思います。1つめのタイプは、若い人たちです。2つめのタイプは、KEK以外の機関の人たちです。3つめのタイプは、身を賭して目的を達成しようとする人たちです。言うまでもなく、3つめのタイプはいのししタイプです。KEKの将来計画を実現していくためには、3つめのタイプの人たちが必要です。
来る5年間の研究計画をまとめたKEKロードマップは、この3月の国際レビュー委員会で精査されました。委員会では、ロードマップで描かれたKEKの将来像を支持する提案とコメントが出されました。
今こそKEKロードマップを完成させる時だと考えます。私は、KEKが世界中の研究者のための研究施設として、理解と支援を得られるように最大限の力を尽くします。また、皆さんからの提言を歓迎します。
|