加速器物理セミナー

日時: 2005-11-24 13:30 - 15:00
場所: 2号館6階601室
会議名: 加速器物理セミナー「Quasi-Adiabatic Transition Crossing」
連絡先: ohmipost.kek.jp
講演者: 下崎 義人  (加速器)
講演言語: 日本語
アブストラクト: 粒子のエネルギーがトランジションエネルギー近傍になると、特異なシンクロトロン振動によって バンチの形状が著しく変型される(非断熱現象)。 円形加速器において粒子がトランジションエネルギーを通過する場合、この非断熱現象がビーム ロスの原因となる諸現象を引き起こす。 現在、RF電圧またはバリア電圧でビームを閉じ込め、ステップ電圧でビームを加速する、縦方向 機能(加速・閉じ込め)分離型加速器がKEK-PSで実証されつつある。 ビームの軌道を保持する為の加速がステップ電圧で行われる為、閉じ込め電圧は任意に操作す ることができ、自由なバンチ制御が可能となる。 そこで、この縦方向機能分離性を利用してトランジションエネルギー近傍における非断熱現象を 抑制する方法を理論・実験の両面から検証したので報告する。

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