アブストラクト: |
近年、MWPCやドリフトチェンバーなどのプリアンプについての記事が非常に少なくなってきている。1980年代に確立されたと考えられる技術であるが、使用する検出器にどういうタイプのプリアンプを取り付けるべきであるかは、すぐに誰にでもわかるものではない。また、完成したプリアンプを最適な条件で動作させるには、アンプの動作原理の理解と充分なノイズシールドを含んだ対策が必要である。今回のセミナーでは最初にバポーラトランジスターの動作を簡単に紹介して、1980年代に議論されたプリアンプの形式と特徴について、私見を入れて紹介する。
また長年にわたって何度も検出器の発振に苦しみ、そのたびごとにいろいろな対策を施して発振を止めた経験から、具体事例をいくつか挙げて、発振の原因と行った対策について解説をする。 |