物構研談話会

日時: 2012-12-05 16:00 - 18:00
場所: 4号館2階輪講室1 東海1号館324室
会議名: 物構研談話会(12-27)強誘電性電荷揺らぎを利用する新しい触媒のデザイン
連絡先: 中尾裕則4868
講演者: 狩野旬 先生  (岡山大学理学部)
アブストラクト: 我々は、強誘電体表面に4ナノメートルという極小サイズの卑金属ナノ粒子が酸化せずに界面接合していること、そしてこの金属ナノ粒子には貴金属触媒と同様のハイドロカーボンから水素ガス生成を示す触媒効果があることを見いだした。
この成果をきっかけに、排ガス除去,燃料電池など水素エネルギー生産利用技術を、貴金属でなく卑金属−誘電体界面接合を用いて極安価に実用化することが現実的になってきた。
 誘電体表面層でコヒーレントに大きく揺らぐ電気双極子が、界面接合した金属ナノ粒子に電子−正孔ペアを形成させ金属に非酸化機能性を発現させるのと同時に、近接するハイドロカーボンの脱水素反応を誘発させると考えている。
講演では、この一連の新物性理解を目指しつつ、誘電体触媒実用化の方向性を開拓している現状(苦労)を報告する。

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