アブストラクト: |
筑波大学とKEK とは隣接しているという地理的条件にも関わらず、これまで、この条件を研究連携
に充分には活かしきれていなかった。そこで、平成21年度のKEK 物質構造科学研究所・構造物性
研究センターの発足を機に、筑波大学数理物質科学研究科とKEK 物質構造科学研究所の実質的
な研究連携を深めてゆきたいと考えた。筑波大学数理物質科学研究科は物質科学研究を精力的
に進めており、KEK 物質構造科学研究所は放射光科学・中性子科学・ミューオン科学を推進してい
る。物質科学といわゆる量子ビーム科学は、車の両輪であり、両者の融合の中から新しい科学が
生まれるはずである。
本研究会では、筑波大学数理物質科学研究科の研究者と構造物性研究センターの研究者に共
通のテーマに対して、それぞれの観点からの講演をお願いしている。また、活発な議論を促すため、
討論の時間を長めにとっている。こうした講演/討論の中から、共通の問題意識が生まれ、施設の
共同利用/研究者間の共同研究、そしてつくば地区の研究の活性化、へとの発展を期待している。 |