合同セミナー

日時: 2013-07-26 16:30 - 18:30
場所: 3号館4階会議室
会議名: ILC 加速器・物理合同勉強会
連絡先: tsunehiko.omorikek.jp
講演者: 加藤茂樹氏(KEK)/野尻美保子氏(KEK)  (KEK/KEK)
講演言語: 日本語
アブストラクト: 1.加藤茂樹氏 講演概要:超伝導加速空洞は、他の加速器コンポーネントと異なり、大きなパワーをビームに与える能動素子である。それが故に、自ずと、ビームに最も近い空洞表面の特性がビームに対して与える影響は顕著であり、逆にビームの影響を最も受け易いのもこの空洞表面である。空洞の生殺与奪を握っている重要な鍵の1つが空洞表面と言っても良いかもしれない。Nb 素材から完成した空洞まで数多くの工程を経た結果として、ほんの一部の Nb 原子が空洞内面に顔を出す。しかし、数 100 もの工程において材料が不純物を抱え込むチャンスは実に多い。ILCでは、ビームから見える空洞内の表面は延べ 12000m2 にもなるが、その表面特性の把握と品質管理は、ILCの成功に取って非常に重要なものとなる。この講演では、大量生産も意識し、ニオブ素材そのものの分析から空洞表面の分析まで様々な分析手段と分析例を紹介する。

2.野尻美保子氏 講演概要:昨年の Higgs 粒子の発見によって、素粒子標準模型の粒子はすべて発見された。しかし、素粒子標準模型は、素粒子物理で解決できるはずの「大きな問題」を解決するには、十分ではない。素粒子物理のなかで「何かかけているか」またそれを埋めるには何をすればいいか、超対称模型を中心に解説する。

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