日時: |
2007-07-06 15:15 - |
場所: |
筑波大学計算科学研究センター会議室A |
会議名: |
Lattice QCDから核力が! (第一回筑波大学「やさしい宇宙史談話会」) |
連絡先: |
金信弘 (skim hepsg3.px.tsuuba.ac.jp) |
講演者: |
青木慎也 (筑波大学) |
講演言語: |
日本語 |
アブストラクト: |
我々(石井、青木、初田)は、格子ゲージ理論の手法に基づき、高エネルギー加速器研究機構(KEK)の高速スーパーコンピュータ「ブルージーン」を用いた大規模数値シミュレーションを行うことで、原子核を束縛する″強い力"、つまり核力をクォークの力学である量子色力学(QCD)から導き出すことに世界で初めて成功しました。この研究によって、湯川博士のΠ中間子理論がクォークレベルで検証されただけでなく、原子核の安定性や中性子星の構造の理解の鍵となる近距離での強い斥力、いわゆる核力の斥力芯をも理論的に導き出されました。 この研究は、クォークに基づく物質研究という新しい分野を切り開くとともに、茨城県東海村に建設中の大強度陽子加速器J-PARCにおけるハイパー原子核生成実験の理論的支柱を与えることになります。
*宇宙史研究では素粒子、原子核、宇宙の物理諸分野を融合して、宇宙の進化過程の根源的法則を解明することを目指します。本談話会では、宇宙史研究に関わる講演を分野横断で理解できるように話していただきます。学類4年生にも理解できますので、進んで参加してください。 |
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