アブストラクト: |
平成22年6月についにLCGT計画の予算の一部が認められた。 LCGT計画は、TAMA 計画、CLIO 計画と進めて来た日本の重力波研究者にとって、待ち望んた "大型研究プロジェクト"であり、計画策定から10年が経った今でも十分に国際競争力のある計画として認知されている。これは、裏を返せば、いまだに解決を待つ新技術に溢れているということでもあり、その挑戦的技術課題の数々に身震いがする思いである。今回、この計画を高エネルギー分野の人々に広く知って頂くということであるが、ここでは、地上の重力波計画で観測される対象、そこで期待される成果などについておさらいをし、重力波検出装置の技術的課題とそれをクリアする方策について詳述したい。なお、時間が許せば、プロジェクトに関わる運営事項にも触れることができるかも知れない。 |