PF研究会

日時: 2004-03-23 11:00 -
場所: 3号館1階セミナーホール
会議名: PF研究会「PF軟X線結晶分光領域の研究の展開」
講演言語: 日本語
URL: http://pfwww.kek.jp/pf-seminar/sxcm.html
アブストラクト: 1.8-4.0keV程度をカバーする「軟X線結晶分光領域」は、放射光以外に適当な光源が無いことから、放射光利用開始以来、多くの特徴ある実験研究が発展してきている。特にPFの2.5GeVリングでは、偏向電磁石光源で最も高い強度が得られる領域であり、また軟X線アンジュレータU#02や楕円偏光マルチポールウィグラEMPW#28を光源とする世界的にもユニークな実験ステーションを建設して、特徴ある研究を展開してきた。  現在PFでは、直線部増強計画が進行中であるが、新しい挿入光源として、周期長とギャップの小さいアンジュレータ(Short Gap UndulatorまたはMini-Pole Undulator)の設置が検討されている。この新光源では、電子ビームのエネルギーを上げなくても比較的高いエネルギーのX線を発生させることが可能で、具体的にはPFの2.5-3.0GeVリングで1.0-3.5keV程度が1次光として得られることになる。この光源を用いれば、2-9keV程度(3GeV運転も考えれば13keV程度まで拡張可能)のマイクロビームステーションを建設できると考えられる。本研究会では、従来行われてきた軟X線分光研究例から、今後の展開を議論したいと考えている。

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