アブストラクト: |
ダイヤモンドは最も硬いばかりではなく、熱伝導率、光透過性、電気化学特性等の他材料を圧倒している。また、半導体としての特性も非常に優れている。さらに、最高の物性が組み合わさっていることも、他の材料では
全くありえないことである。ダイヤモンドを広く利用するためには、この10年程で合成や加工技術が一気に進展した。特に大型単結晶やナノ加工などで、これまでの壁を突き破る技術革新がなされ、新しい応用が視野に
入ってきた。さらに、新しい物性が次々に発見され、これらを利用するための技術開発が進むという良循環が出来つつある。SRにとってはダイヤモンドが有用な材料との認識は世界共通となっており、ユーザー側との対話
によって新しいアイデアを実現したいと考えている。ダイヤモンドの物性を解説し、最先端の技術状況を報告し、その利用について議論させて頂きたい。
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