日時: |
2005-04-22 15:00 - 16:00 |
場所: |
物構研 構造生物実験準備棟会議室 |
会議名: |
放射光セミナー「細胞内小胞輸送を制御するAP複合体の機能解析」 |
講演者: |
大野博司氏 (理化学研究所・横浜研究所 免疫アレルギー科学総合研究センター(RCAI)) |
講演言語: |
日本語 |
URL: |
http://pfwww.kek.jp/pf-seminar/ |
アブストラクト: |
細胞の内部はオルガネラ(細胞小器官)によってさらに小さな区画に細分されており、細胞内で合成される何万種類にも及ぶ蛋白質のひとつひとつが、その所属するべきオルガネラに正しく輸送されてはじめて細胞は正常に機能できる。蛋白質の正しい細胞内局在は細胞自身の生存に必須なばかりでなく、神経系や免疫系など、高等多細胞生物特有の高次機能を支える根幹的細胞機能としても重要であり、その破綻は種々の遺伝病の原因になることもある。
このような蛋白質の細胞内局在を制御する因子のひとつとして、AP複合体が知られている。AP複合体には全身のあらゆる組織・細胞に存在するサブタイプが4種類あり、それぞれ異なるオルガネラへの蛋白質局在を制御すると考えられる。これら4種類に加え、腸管などの上皮細胞にのみ発現するAP-1Bと、神経細胞特異的に発現するAP-3Bが知られている。本セミナーでは、AP複合体の機能について、特にAP-1BとAP-3Bを中心に紹介したい。 |