アブストラクト: |
サブミクロンサイズの磁性体ディスクはvortexと呼ばれる磁気渦構造を持つことが知られている。Vortexの状態(トポロジー)を表す一つの指標として、磁気渦の向きの時計回り・反時計
回りを示すカイラリティが存在する。vortexのカイラリティを制御することにより、ビット間の磁気的干渉のない磁気ランダムアクセスメモリー(MRAM)を実現できることが期待されている。われわれはカイラリティ制御を目標として、外部磁場印可によるカイラリティ制御手法を考案するとともに、高い空間分解能で磁気イメージングが可能な放射光光電子顕微鏡(PEEM)を用いてカイラリティ制御を実証したので報告する。さらに、ピコ秒時分割磁気イメージングの可能性や磁気イメージングを行う上での可変偏光スイッチングの利点についても議論する。 |