日時: |
2007-12-13 13:30 - 15:00 |
場所: |
日本原子力研究開発機構 先端基礎研究交流棟 1階 第1センター会議室 |
会議名: |
第6回TRIACセミナー「固体材料における拡散研究展望」 |
連絡先: |
sunchan.jeong kek.jp |
講演者: |
沼倉 宏 氏 (大阪府立大学 工学研究科 物質化学系専攻) |
講演言語: |
日本語 |
アブストラクト: |
固体中の拡散に関する研究は,1950年代以降の20年間に理論・実験ともに大きく進展した.中でも金属および固溶体合金における拡散現象については,いくつかの遷移金属における異常(高速)拡散,粒界拡散,水素の拡散など今後も研究すべき課題はあるが,その学問的基礎はほぼ築かれたと言える.70年代以降はその基礎に立脚して,原子炉材料としての高融点遷移金属,および電子デバイス材料としての半導体結晶における点欠陥と拡散の研究が活発に行われた.今日,拡散研究は学術的課題よりは次々と現れる新物質・新素材における 実際的課題により重きを置くようになってきている.それらの新物質・新素
材 はほとんどが複雑な化合物であるが,化合物結晶における拡散は物質によりさまざまに異なる.
本講では金属間化合物を中心にそのような興味深い拡散挙動 の例をいくつか紹介し,今後の研究の方向を探る.
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