日時: |
2009-06-12 17:00 - 18:00 |
場所: |
4号館1階セミナーホール |
会議名: |
Neutrino-less Double Beta Decay の現状と将来 |
連絡先: |
keisuke.fujii kek.jp |
講演者: |
井上邦雄 氏 (東北大学ニュートリノ科学センター) |
講演言語: |
日本語 |
アブストラクト: |
ニュートリノ振動観測によってニュートリノの質量2乗差は測定されたが、その絶対値や階層性はまだ決定していない。また、ニュートリノのマヨラナ性の検証は1930年台からの長年の課題である。
ニュートリノレス二重β崩壊の探索はニュートリノのマヨラナ性を検証できる現在唯一の手法であるとともに、ニュートリノ質量絶対値の情報を与える。
ニュートリノのマヨラナ性の検証は、ニュートリノの突出して軽い質量や宇宙の物質優勢といった標準理論のほころびに説明を与えることもできる。
縮退構造や逆階層構造といった具体的な探索目標が設定できるようになった現在は、段階的な目標達成を目指して複数の大型プロジェクトがしのぎを削っている。
ニュートリノ観測装置カムランドは、大型装置で極低放射能環境を実現しており、液体シンチレータに可溶のキセノン136を大量導入することで、迅速かつ低コストで世界最先端の感度を実現できる。この研究計画と将来の展望を解説する。
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