日時: |
2009-09-16 16:15 - 17:45 |
場所: |
4号館345室 |
会議名: |
Introduction to topological insulators and superconductors |
連絡先: |
板倉、kazunori.itakura AT kek.jp |
講演者: |
古崎 昭 氏 (理化学研究所) |
講演言語: |
日本語 |
アブストラクト: |
量子スピンホール効果やZ_2トポロジカル絶縁体の理論的予言と その実験的検証によって物性物理分野で最近注目を集めている、 トポロジカル絶縁体とトポロジカル超伝導体について紹介する。 トポロジカル絶縁体とは、表面(境界)に局在したgapless励起をもち、 ある種のトポロジカル数で特徴付けられるようなバンド絶縁体である。 以前からよく知られた例は、強磁場中の2次元電子系で実現する 整数量子ホール系であるが、最近、時間反転対称なZ_2トポロジカル 絶縁体などの新しいトポロジカル絶縁体の例が知られるようになった。 また、トポロジカル超伝導体は、系内部では超伝導gapが開いていて、 表面にのみgapless励起をもつ超伝導体である。トポロジカル絶縁体・ 超伝導体(の表面励起)は、domain wall fermionを物質で実現した ものといえる。いくつかの具体例を紹介し、対称性にもとづくトポロジカル 絶縁体・超伝導体の一般的な分類理論まで議論したい。 |
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